●2017年3月4日放送(Dimashの歌唱は4:04頃から)
●タイトル1 : "Адай(Adai)(器楽曲)"
●Құрманғазы Сағырбайұлы (クルマンガズィ・サギルバユル)(1823-1896)
●編曲:Erlan Bekchurin Bakytbek Zeinelov
●キュイkuis(Күй)という、カザフ伝統楽器による器楽曲。様々な叙事詩、物語、伝説などの口承文芸に付帯する音楽でもある。 勇猛果敢で知られるアダイ族の戦士を讃える曲。
●タイトル2 : Дайдидау(Daididau) (カザフ語)
●民謡 (詞、曲不詳) (但し Magzhan Zhumabayev1893-1938マグジャン・ズマバエフで間違いないとされている)
●編曲:Erlan Bekchurin
●オリジナル : (1935・38年上演の舞台・オペラ “жаңбыр”(雨)の劇用音楽)
●(舞台上演時、すでに作者不詳のカザフの民俗曲として扱われた。その背景には、当時の政治・社会問題がある。 作家Magzhanは、舞台台本作家ベイイムブト・アイリンともに反体制主導者として二度めの投獄、処刑。作品は、当時の世情ゆえに作者名を伏せられ伝えられてきたが、1991年、音楽家・民謡復元研究のZhanibek Karmenovが、いくつかの作品とともに、Magzhanのものと発表した。詩作時期は最初の投獄中である。)
●「ダイディダウ」の意味は「不詳」。
詩の、最も中心部分で何度も繰り返される「意味不明のダイディダウ」に、本当はどんな「意味」がこめられているのか。その解釈は、この詩曲の歴史・背景とともに、現代の演奏者、鑑賞者、この曲に関わる者すべてに委ねられている。
※オタンベック イイシュヌリさんのダイディダウ朗唱はこちら