◆「Dimash」はDinmukhammed の愛称です。
我らがDimashの専売特許というわけではなく、カザフのネット記事などで、別人のDinmukhamedさんもDimashと呼ばれているのを見ることができます。
◆Dinmukhammed に埋め込まれているムハンマドMukḥammedは、ムスリム(イスラム教徒)の最も典型的な男性の名前。たたえられた、称賛されたなどの意。漢字で当てると「誉」なんてどうでしょう。預言者モハメッドの名前なので好まれる名前だそうです。Din は宗教などと翻訳できます。さて。宗男くんとか、崇くんとか?
◆Kanat は 翼 カザフ男子によくみられる名前です。日本ではそのままキャプテン翼!
◆Kudaibergen は Kudai神の+Bergen 贈り物。ロシアのスポーツ選手にも時々いますね。賜男さん?
◆カザフは父系の出自を自己アイデンティティとして、名前に祖先の名前をはめ込んだりします。
~ұлы(uly)は、「~の息子/子孫」 という意味。 ロシア語風にいうとKanatovich。
~kyzyが「~の娘」です。
なるほど。曲者俳優ジョン・マルコヴィッチは、「マルコの息子のヨハネ」でしたか。
※ ↓ ディマシュの名前に関してのブログ(公式)はこちら
Dimashの名前がもしもDimashでなかったら
【K or Qどちら?】ディマシュの名前のこと
◆カザフには姓の概念がありませんでしたが、旧ソ連時代に姓をつけるよう求められ、祖先の名前にovをつけてロシア語風にしたり、あるいはそのままで姓にしました。ディマシュの姓としてKudaibergenovとあるのはロシア風表記の例ですね。現在はKudaibergenで統一しているようです。
◆Dimashは、お爺さんの名前を姓にして「クダイベルゲンの カナトの息子 ディンムハメド」。
◆お父さんのカナトさんは「アイトバエフの クダイベルゲンの息子 カナト」。
◆お祖父さんのクダイベルゲンは「アイトバエフの クダイベルゲン」
※なお、ラウシャンはローズ(ばら)のこと。
※マンスールは、勝利者を意味するアラビア系の人名です。勝男くんですね。
◆カザフでは、父系の系譜は幼児のころから教えられ、特に男の子は直系父祖を何代も暗記して言えるように教育されているそうです。4~5代くらい遡るのは基本中の基本。7 世代の父系祖先を述べるジェティ・アタ(7人の父祖)が言えるのが理想。
「7代前の祖先」で思い出されるのがアレックス・ヘイリーが書いた自伝「ROOTS」というお話。アメリカ奴隷だった自分の祖先のルーツを7代前までさかのぼり解明したというのは、のちに創作が入っていたことが判明しますが、1970年代に世界中でブレイク、ルーツという言葉を日本に浸透させた作品でした。
◆2010年 カザフスタン【"Звонкие голоса Байконура"(バイコヌールの鳴り響く声)】 優勝
◆2012年 カザフスタン【Zhas Kanat(若い翼)】1位
2012年5月=18歳になる誕生日直前 (当時、A.ズバノフ アクトベ音楽学校の2年生)
初日(準決勝):🎼S.O.S
2日目(決勝):
🎼Я люблю тiльки тебе (I Only Love You あなただけを愛す)
※ウクライナの歌手 オレクサンドル ポノマレフの有名な曲
🎼ダイディダウ
3度目の挑戦、遅刻で危うく失格に?など、Dimashエピソードが多い。
当時、カザフスタンの若いアーティストにとって最も大きな影響力を持つコンクール。
◆2012年 ウクライナ【Восточный Базар オリエンタル・バザール】グランプリに次ぐ1位
◆2013年 キルギス【Мейкин Азия(Makin Asia Open Asia)】グランプリ受賞
◆2013年 トルコ【Türkçevizyon Gala Night】ゲストシンガーとしてアリシェル・カリモフと共演
◆2012年 シングル「Körkemim」(カザフ語:Көркемім)を作曲しリリース。
歌詞:カナト・アイトバイエフ(父)
◆2015年 ベラルーシ【スラビアンスキーバザール】★グランプリ(180点中175点)
•ダイディダウ(現地予選/国際放送されずDimashはがっかりした)
•опять метель(再び吹雪:ロシア歌手 Alla Pugachevaが歌った人気曲)(本選初日)
•SOS d'un terrien en détresse(本選二日目)
•ダイディダウ (授賞式ガラ)
◆2015年 トルコ 【ABU TV Song Festival】カザフスタンの代表としてダイディダウを歌う。
★スラヴィアンスキーバザールのグランプリ獲得後のディマシュの活躍は目覚ましく、2015年から2016年にかけてたくさんの国内外の舞台に招待されました。
Makin Asia 2015(ゲストパフォーマンス)、イタリア・ミラノ開催Expo 2015、カザフ・ハナーテ550周年記念演劇ショーМәңгілік Ел(Eteranal countryの意)、アルマトイのユーラシア国際映画祭。トルクメニスタンのテュルク世界の文化芸術・キャピタル祭、アスタナ女性の日コンサート(両親とともに)、国際女性デー・クレムリン宮殿コンサートなど枚挙にいとまがありません。
★ステージ出演の一方、ディマシュは「Ұмытылмас күн (ウムトゥルマス クン 忘れられない日」という歌をリリースしました。
◆2015年8月 シングルリリース 忘れられない日(Unforgettable day)
◆2015年12月 ディマシュを絶賛したソプラノ歌手Maira Mukhamedkyzyとのデュエット新曲「My swan (Аққуым)」を収録し、以後テレビやコンサートで数多くの共演を果たしました。
◆2016年1月1日 自身の名前をタイトルにしたEP「Dimash Kudaibergen」(ミニアルバム4曲)をリリースしました。
2016年新年向けテレビ番組で"Аяз қырау" を発表。スラヴィアンバザールで歌ったロシア語の歌опять метель(Blizzard again:再び吹雪)のカザフ語版になります。
◆2016年2月 家族と親交が深く、おじさんとも第二の父とも慕う作曲家・ギタリストのルクパン ゾルダソフの誕生日記念コンサートで、新曲「カザフスタン」(カザフ語:Қазақстан / Qazaqstan(カザクスタン) ; My Homeland)を披露。
*カザフには「生まれた土地・故郷 Туған жер」というタイトルの曲が実にたくさんあり、タイトルが混同されているケースがあります。
◆2016年4月から、カザフスタン独立 25 周年を記念して遂行された国内25か所(+ロシア2回)のツアーコンサートは大きなエポックであり、自身の曲にちなみ【忘れられない日ツアー】と名付けられました。このツアーでは、両親や先輩アーティストが応援・賛助で出演し、カザフスタン国内の小さな地方都市(町、村レベルを含む)から、アスタナ、アルマトゥなどの大きな都市まで公演しました。ちょっと大きめの白いタキシードや、カジュアルなシャツスタイルで、客席と掛け合いをしたり、舞台を所せましと動き回り歌う、後のDimashを思わせる姿があります。
◆かつては自身がコンテスト参加者であった競技大会に、ゲストや審査員として招待・出演するようになったディマシュです。
この年、国内では「Бала дауысыバラ・ダウサ(子供の声コンテスト)」コスタナイ地域大会の審査員を務めました。
◆2016年7月 スラビアンスキーバザール閉会式のガラでは "Belovezhskaya Pushcha"を カザフの歌手Nagima Eskalievaとデュエットしました。ヴェロベスカの森はベラルーシとポーランドの境に位置する広大な森林地帯でユネスコ世界遺産に指定されています。1970年代にこの森を訪れたロシアの作曲家 Alexandra Pahmutova が 感銘を受けて作曲したものです。
◆2016年9月 アルマトイ誕生1000回記念ガラコンサート(GAKKU企画)では、11歳の少女ヤズミン・イブラエワ(バラ・ダウサ参加者)とТуғанжерを歌いました。ただし、前出のルプカン・ツォルダゾフ作のディマシュの持ち歌とは全く別の曲です。
◆2016年11月 韓国ソウルで開催されたThe Turkic Culture Festivalでは、各国首脳の前で演奏しました。
また、ロシアのBig Opera 2016 TVコンペティションのゲスト歌手として、Sundet Baigozhinとともにカザフスタン代表として歌ったノートルダム・ド・パリの曲は、大きな印象を与えています。
◆このころ、ディマシュは将来について、カザフのオペラ界ではなく、自分で新しい音楽活動の世界を切り開いていくことを決意していました。
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◆2019年12月 ARUNAW ENVOY ニューヨーク・コンサート